四季が織りなす豊かな自然美を堪能

四季折々、さまざまな表情を見せる浜名湖
今切口で遠州灘とつながる浜名湖は、海水と淡水が混じり合う汽水湖。温暖な気候とミネラル豊富な水質により、うなぎやすっぽん、海苔の養殖をはじめ、800種類以上もの魚介類が生息。湖としては日本一の漁獲量を誇る恵み豊かな場所です。本湖の周りには猪鼻湖、細江湖、庄内湖、松見ヶ浦の名前が付いた支湖があり、手のひらを広げたような入り組んだ複雑な形です。遠浅の湖南エリア、水深10〜15mほどの湖北エリアはトレッキングコースとしても人気の湖西連峰をはじめ、周囲を山々に囲まれた立地。同じ浜名湖でも場所によって多彩な表情を見せてくれるのが、多くの人をひきつける魅力のひとつです。

生命の息吹きを感じられる、色彩豊かな春
大草山の昇龍しだれ梅、長楽寺の梅のトンネルがひとあし早い春の到来を告げると、色とりどりの花が浜名湖を飾ります。舘山寺にある「浜松市フラワーパーク」では、1300本もの桜と130種類のチューリップが訪れる人の目を楽しませてくれます。5月になると、温暖で全国有数の日照時間を誇る環境を生かし生産されるお茶が収穫の時期を迎えます。茶葉が厚く深蒸し茶に適した「浜松茶」、やわらかな茶葉が特徴で浅蒸し茶として飲まれる「天竜茶」「春野茶」は、飲み比べや茶摘み体験が可能。また、地元の漁師と一緒にする地引き網体験は魚介を獲るだけでなく、浜名湖の環境や生態系を学べると人気です。

自然や食を満喫する人たちでにぎわう夏
波も少なくおだやかな浜名湖は、海水浴をはじめ、ウィンドサーフィンやカヤックといったマリンスポーツのメッカとしても知られます。浜松湖のうなぎ、遠州 灘のハモ、さらには幻のカニといわれるドウマンガニ(オス)が旬を迎えるのもこの時期。夕暮れになると「たきや漁」の明かりが湖面を照らし、船先の水中灯 に集まる魚やカニ、エビを突き棒やかぶせ網で捕らえる、明治初期に始まるこの地域の伝統漁法です。獲れたての魚介類は湖上の筏で天ぷらやみそ汁にして堪 能。夏の一大イベントでもある「灯籠流し花火大会」では2000基の灯籠が湖面を流れ、夏の夜空に咲く大輪の花が奥浜名湖に響き渡ります。

連綿と続く文化が薫る、味覚あふれる秋
遠州の奥座敷である奥浜名湖の山々が赤く色づく秋。方広寺や龍潭寺、大福寺などの湖北五山とよばれる名刹の庭園や紅葉が見事。温暖な気候と水はけのよい土壌に恵まれた奥浜名湖周辺の斜面には、太陽の光をたっぷり受けて育ったみかん畑が広がり、濃いオレンジ色の実を付けはじめます。木々の向こうに浜名湖を望み行うみかん狩り、他にもピオーネ、ナシ、イチジクなどのフルーツ狩りも人気。浜名湖周辺では収穫を祝う秋祭りを見ることができます。400年以上も前から続く「舞阪大太鼓まつり」は、豊漁や海上安全などを祈願し、世界最大級、直径約2.5mもの大太鼓を雄々しく打ち鳴らす姿が圧巻です。

強い風の季節が、浜名湖の美しさを引き出す冬
「遠州のからっ風」とよばれる北西の強い季節風が吹き、気温以上に寒く感じる冬。空気が澄み、浜名湖の自然が織りなす美しさを感じられる季節。冬至の前後 には弁天島にある鳥居の中を夕陽が沈む姿に心奪われてしまいます。天気がいいと、山頂に雪をいただいた富士山が見えることも。温暖で豊富な魚介に恵まれた 浜名湖は、野鳥にとっても楽園。コアジサシ、スズガモといった冬鳥の飛来地としても有名です。1958年に開湯した「かんざんじ温泉」は塩分濃度が高く、 身体を芯から温めてくれます。すぐそばには湖上を行くロープウェイがあり、太平洋まで続くパノラマビュー、刻々と変化する風景に時間を忘れて見入ってしま います。

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